「パートナーが寝てる間などに携帯を開いてLINEやメールを見ると犯罪になるのでしょうか?」弁護士に聞いた⑩

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「妻が最近しきりに携帯を見るようになって、風呂場やトイレにも持っていくようになりました。行動も明らかにおかしいところがあるのですが確証がありませんでした。先日、職場の飲み会に行って帰ってくるなり携帯をリビングに置いたまま寝てしまいました。その携帯をつい見てしまったのですがLINEのやり取りを開いたままだったのですが、職場の飲み会ではなく男と会っていた事がわかる内容でした。翌日、妻を問い詰めたのですが「プライバシー侵害だ!犯罪だ!」と激昂してしまいました。この場合、罪になってしまうのでしょうか?」

パートナーの携帯をチェックする人は意外と多いと思いますが、法律的には問題はないのでしょうか?

携帯盗み見

『パートナーの携帯を見るのは法的に問題があるのか?』弁護士に聞いてみました。

「正当な理由無しに他人宛の封をされた手紙」を勝手に開封して見た場合は、「信書開封罪」という犯罪ですが、メールは該当しません。
ただし、他人のIDやパスワードを使ってWEBメールを見た場合、「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」により犯罪となり得ますが「電気通信回線を通じて」と規定がありますので、携帯を開いて見えた場合は該当しないという考えで良いでしょう。
また、他人のメールを盗み見る行為はプライバシー侵害にあたり慰謝料を請求される可能性はありますが、夫婦間であれば、「貞操義務」があるため「妻に疑わしい行動や言動が有り、浮気の確証を得るために携帯を見た」という事情であれば、許容範囲として慰謝料請求は認められないでしょう。
実際に浮気の状況証拠として浮気相手との赤裸々なメールが提出されることがあります。」

夫婦間で携帯を盗み見てメールやLINEをチェックする事は犯罪にはならないという認識で良いと思いますが、日頃から頻繁に行なっていると警戒心を植え付けたり、夫婦関係が悪くなる可能性がありますので、あまりお勧め出来ません。

怪しいなと思ったらプロの探偵による調査で事実を確認することをお勧めします。

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