「結婚することを前提として一緒に暮らしていた男性から一方的に内縁関係を解消されてしまいました。入籍して姓が変わると仕事に支障が出る事を事前に説明して、納得した上で退職後すぐに入籍するとの約束で一緒に暮らし始めました。4年間、夫婦同然で暮らして来ましたが一方的に別れると言われてしまいました。どうしても納得行かず相手に慰謝料請求をしたいのですが可能でしょうか?」
婚姻届を提出していない「内縁関係」の場合には慰謝料請求は可能なのでしょうか?
『内縁関係解消の慰謝料請求について』弁護士に聞いてみました。
「まずは【内縁関係】であると認められるかが重要ですね。【内縁関係】とは男女がお互いに婚姻の意思をもって共同生活を営んでおり、社会的に夫婦と認められる実体を有しているにもかかわらず、婚姻届の提出を行なっておらず法律上の夫婦とは認められない関係のことです。
過去の判例を鑑みると【内縁関係】は「婚姻関係に準ずる関係」と認められているので【内縁関係】一方的な解消は財産分与や慰謝料請求の対象になり得ます。
ただし相手方が【内縁関係】では無かったと主張する場合がありますので、二人の関係が単なる同棲・同居ではなく【内縁関係】にあったことを証明する必要が出て来ます。
【内縁関係】を証明する方法は住民票の続柄への表記や、住居の契約書に「配偶者」や「内縁の妻」として記載されている状態、さらには両親や友人などの証言で証明出来る場合があります。
まとめると下記のような要素を総合的に見て判断されます。
- 男女お互いの婚姻の意志があったかどうか
- 家族や友人など第三者への婚姻報告があったかどうか
- 同居していた期間の長さ
- 同一家計であったかどうか
- その他婚姻関係に準ずる関係であったかどうか
普段の生活で同一家計である場合も有用な証拠となりますので、レシートを添付するような家計簿などを念の為につけておくのも良いでしょう。」
婚姻の意志などは各々の気持ちなどにも関わって来ますので、万が一のためにレシート等の証拠となるものを保存しておいたほうが良いかも知れません。
慰謝料請求のための調査は弁護士との繋がりが強いガルエージェンシー千葉駅前にご相談下さい!
探偵歴21年の探偵事務所所長。メンタルケアカウンセラー・メンタルケア心理士・行動心理士。横浜・千葉・東京で気軽に相談出来る探偵事務所を展開中。